2024.04.04
学振特別研究員の綿貫さんと准教授の小林さんによる, ストレスを受けた造血幹細胞で生じる代謝変化とそのメカニズム, 意義を明らかにした論文が, eLife誌に掲載されました(Context-dependent modification of PFKFB3 in hematopoietic stem cells promotes anaerobic glycolysis and ensures stress hematopoiesis).
様々なストレスを受けた造血幹細胞で生じる代謝変化には不明な点が多い現状です. 私たちは増殖ストレスやミトコンドリアの代謝抑制が生じると, 嫌気的解糖が亢進することを見出しました. 異なるストレスであっても最終的にPFKFB3という解糖系を亢進する分子が活性化されており, PFKFB3によってストレス造血が維持されていることも見出しました. (東北大学およびNCGMからのプレスリリース)